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2004年03月01日(月) [長年日記]

#10 [www] 専門家は個人の責任で情報発信するな_

ロマンチックで個人的な「希望」を書くとしたら。
「個人名であえてレベルが低いとみなされそうなことを書いている人は信用に値する」とシロウトさんは考えて欲しいなぁー。と思っていたり。
レベルが低いことや単純ミスを書かないことは、口先だけのコンサルとか、商売だけが上手で技術が無い中間搾取業が良くやる手段とおんなじじゃないかなぁ。
そして「失敗学」的にも問題がある。
さて。
オープンソース界隈というかフリーUNIX界隈では、カーネルをハックする人も運用をする人もアプリケーションを書く人も居て。
すべての技術をマスターするというのが実質的に非常に困難になっているのが自明だから。
レベルが低いことや単純ミスをWeb日記に書くことに恥ずかしさやヤバさを感じないよね。(もちろん具体的なホスト名やドメイン名はhogeとかexampleと置き換えたりするが)
もし勘違いしていたり危ないことをしているとしたら「patchで直す」という出たとこ勝負上等という開き直った文化だし。
ところがDTV系とか印刷系だと、いちど納品したら簡単に修正が効かないためか「出たとこ勝負文化」は強くたしなめられるらしい。
そして間違いを指摘されたら、まるで人格を全否定されたかのように過剰にイイワケしたり。
商売的に営業的には「私たちは失敗はしません」といわないとクライアントが怖がるんだろうけど。
セキュリティの世界では「こういう脆弱性がありましたが、こうやって修正しました」と公表したほうが信頼度が上がる。
この前のACCS事件でも、こういう商売文化とセキュリティ文化のカルチャーギャップも有ったんじゃないかなぁ。
んで。
WebデザインのCSSの使い方とかも。なんだかWebデザイナーさんのニュアンスとして「CSSのルールをちゃんとマスターしていないのに、Webで間違ったCSS知識をばら撒くのは害が有る」というのがあるんだろうな。
そのこと自体に異論は無いし反論も無いけど。
問題なのは、そういう害が有る間違った情報を指摘したときに。
そのミスをした人が、まるで全人格を否定されたかのようにイイワケを言い出して水掛け論になるのが問題なんだろう。
これって「専門家ならちゃんと勉強して、一つのミスも無く完璧にマスターするべきだ」という日本的な「お勉強文化」が悪影響をしているのじゃないかな?
んで、お勉強のミスを指摘されると「受験戦争の落伍者」みたいな烙印を押された苦い記憶がよみがえってきて。
脳の「自殺しない回路」が発動して、イイワケを言い出すと。
オレはそれは不毛だと思う。
推奨したい。
まずWebにウッカリしたことを書いてしまう専門家に対して。
「お勉強じゃないんだから、専門家とはいえレベルが低いのは当然だ。というかすべての関連知識をマスターしている人なんてほとんど居ない」。
スーパーサイヤ人にだけ仕事をさせるのは現実的ではない。恥ずかしがらずに自分の出来ないことや知らないことを正々堂々と主張しよう。そのほうが信頼を得られる。
そして専門家のミスを指摘する知識人に対して。
「ある専門家がスーパーサイヤ人で無いからといって、その立ち振る舞いを責めるような口調にならないように気をつけてみるのはどうでしょうか?」
誰でも勉強中は勘違いするのが当然だと。そして「勉強不足です」と平気で主張するのは、学ぶ気力が見られている以上、恥ずかしいことではないと賞賛してもいいのではないかと。
もちろん「どうせ知識を学んでも商売には関係ないよ。うわべのセールストークだけ飾っておけばいいんだよ。シロウトには区別つかないし」というダマシを批判することとは別です。

10 でも商売敵は、ライバルのちゃんとした情報公開をネタにするんだよね:

「ほら。ライバル社はこんな脆弱性がたくさん告知してありますよ。危険だと思いませんか?」ととんでもない事を言い出したりするんだよね。
値段が安いだけで品質というか費用対効果が低い品物を選択してしまったり。

10 徳保さん: 「しかし専門家はたくさんのものを背負っていて、自分の失敗を自分だけで取り返せないのです。専門家という集団が、疑われるのです」_:

おそらくセキュリティ文化というかフルディスクロージャー文化が「失敗がどうやって起こって、それにどう対処したのかを含めて主張することが善」という独特の文化なんだろうなぁ。
セキュリティやオープンソースの世界では、黒い情報を秘密にすることでリスクを保つというやり方が通用しない。
でもシロウトは「失敗が起こった」ということを簡単に誤解してしまう。読み取るリテラシーが無い。
徳保さんは「客のリテラシーには期待できないのだから、専門家は誤解されるような主張を控えよう」とWebデザイナーという世界に対して言っている。
……と、理解。
個人的には。オープンソース系やフルディスクロージャーな人たちの「誤解を恐れずに公開する」という姿勢は全文検索エンジンとネットにとても相性がいいので、今後は色々な職業世界に広がっていくことを期待してみたい。
誤解されないように物事を上手く主張する。ってのは素晴らしい技能だと思う。その技能があるのなら、広告代理店やプロデューサー業や中間搾取業が4割ピンハネしても当然だと思う。
問題なのは「うわべはとても高級だが、実質は酷い」というものと区別をつけることが難しくなること。
建築業界には欠陥住宅を作って納品したほうがコストダウンになるというインセンティヴが働いちゃう。
Permalink: http://www.otsune.com/diary/2004/03/01/10.html#2004030110
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Last Updated 2004-03-01 00:00:00 By otsune