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2005年06月05日() [長年日記]

#3 [neta] 「デビュー」とは「高校デビュー」から転じた造語

(ある人のmixi日記で「デビュー」について触れられていたので、それに対して反応した日記をコピーペーストしたものです)
身も蓋も無い話からはじめるけど。
大抵の人間というのは「自分はこれだけのことが出来るし、他人にも頼られているから生きていてもいいんだ」という自己暗示をします。
それはマネーゲームでもUNIXの管理でも3Dソフトのモデリングとモーションでもバンド活動でも会社人間でもネットジャンキーでもプログラミングでもなんでもいいんです。何らかの根拠を作って、それを信仰することで自己実現妄想を生み出して。その暗示にかかって優越感を感じて生きていたいんです。

中学二年の時は、社会的に意味のある根拠を持つことは難しいです。例外として、ピアノ演奏で県大会一位だったとか、サッカーのユースチームでスバ抜けていてプロ目指せそうだとか、めちゃ成績が良いので国立大学現役が狙えそうだとか、そういう宇宙人レベルで意味のある根拠を持っている中学二年もいたりします。まぁ例外中の例外ですね。
だから普通の子はより敷居の低いジャンルに行きます。たとえばゲーセンで音ゲーがやたらとうまいとか、アニメ趣味に没頭していて設定を全部覚えているだとか。彼らはそこで優越感を持つことになります。

中学二年未満の時は「子供である」という根拠によって、優越感を持たずに生きることが出来ます。強いて言うなら「子供」というプライドを持っています。しかし中学二年以上になると、優越感というプライドを持たずに「大人として」生きていくことは不可能になってきます。いつかは何らかの根拠をでっち上げて「デビュー」をする必要があるのです。
高校進学や大学入学などで上京したりする場合は、かなり都合の良いシャッフルチャンスです。だってあなたの中学二年以前の情報を知っている人はあまり居ないのですし、居たとしても同じ穴のムジナで共犯関係です。思う存分スノッブな趣味をブランドのように身につけて優越感を持ちましょう。

この「デビュー」という言葉の元になった「高校デビュー」とは元々はDQN(ヤンキー)用語です。高校進学時に真面目君がDQNとしてキャラクターを変えることを指しています。「中学の時は真面目な外見だったのに、高校に来たからって急にワルぶってんのかよ。だせぇ」という揶揄の言葉です。こういう他人の優越感を攻撃することによって、自分は上であると自覚する心理を「高二病」と呼びます(正確に言うと「他人の優越感を感じようと必死になっているさまをバカにして、自分はそうではないと思う心理」を高二病と呼ぶ)。つまり「デビュー」とは無理にプライドを構築していることを指摘している耳の痛い言葉なのです。

「自分は子供の頃や思春期の頃にこんな恥ずかしい痛いことをしていた」という自虐ネタを平気で笑いながら言えるようになるには33歳を超える必要があります。( ほぼ日刊イトイ新聞_ で「33歳病」という概念が紹介されていますが、今回の話とは微妙に無関係です)
つまり宇宙人を除くほとんどの人が中学二年の14歳から32歳までの間に何らかの形で「デビュー」をすることになります。
化粧品のマルチまがい販売に心血を注ぐのでも良いですし、性的魅力を切り売りして自分の地位を上げていくゲームに興じるのでもいいでしょう。雑学を知ることで「物知りなんだね」と見られることに快感を覚えるのでも良いですし、海外に留学して本場のやり方を学べば飛躍できるのだと妄想するのでもいいでしょう。

33歳を超えると「デビュー」をしたこと自体を攻撃されても怒らなくなります。しかし人間は優越感の根拠そのものを攻撃されると怒ります。
これは死ぬまで変化しません。怒らないのはメタ視点に旅立ったブッダのような解脱者か、メタ視点に無理やりポジションを置くことで「自分はメタだから。揶揄されていても想定の範囲内だから悔しくないですから」と優越感を感じて怒らないフリをしている人だけです。
Permalink: http://www.otsune.com/diary/2005/06/05/3.html#200506053
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Last Updated 2005-06-05 00:00:00 By otsune