(この記事において「マイミク」ってのは分かりやすく象徴として書いたので、「人間と人間の関係データ」という意味で捉えてもらうと良いかも)
404 Blog Not Found:SNSはWeb2.0ではないのか?_
と
mixiとWeb 2.0に共通する感覚的な何か:[mi]みたいもん!_
を受けて思いついたことを徳力メソッドで書く。
mixiなどのSNSで実現したすばらしい機能が一つある。1997年ごろからWebを使っている古いネットユーザーだったら、よく話題になって熱望していた機能なんだけど。
それは「パスワード認証などで、知り合いだけが読めるWebサイトを簡単に作りたい」「でも自分の趣味と合う好ましい人は私のWebページを見つけてほしい」という機能。
ミクシィ以前は「CGIでformにパスワードを入れると隠しページ出力」とか「.htaccessでBASIC認証」みたいな、非常に技術コストの高い方法しか提示されていなかった。(正確には、このWeb日記が使用しているhnsのGRP機能や、www.di-do.netみたいにTypeKey認証を使って、特定の人にしか読めないWebを作る事は出来るといえば出来た。まぁ万人が使えるシステムとは言いがたいので、話から除外してもいいだろう)
「世界中の人に見られたくない。知り合いとか同じ趣味の人にだけWebを見せたい」という要望がある事は、この日記でも3年弱前の
2003年12月8日_
に話題にした。
また
アンカテ(Uncategorizable Blog) - 同好の士だけが見てくれるWebサイト_
や
◆ 同好の士だけが見てくれるWebサイト(2) ただのにっき(2003-12-09)_
や
ARTIFACT ―人工事実― : ネット教習所をシステムとして作る−儀礼的無関心について−_
なんかで言及が有ったりもした。
簡単に言うと「blogは世界中に大公開しちゃうという戦場だから、知り合いや同好の人以外からツッコミされたくない人にはツラいよね。かといってパスワード認証で閉じた仲間内だけの場所を作るのも技術的にめんどくさいよね。新人にID発行するのも大変だし。知らないけど気が合う人が見つけてくれないし」「だからクローズドと世界大公開の中間ぐらいのWebとかblogシステムって無いのかなぁ」という要望だった。
さて。
こんなネット議論が盛り上がったすぐ後の2004年に、オレらネットジャンキーのあいだではGoogleのSNSであるorkutがブームになって、すぐにmixiが開始された。
厳密に言うと「マイミク限定」では同好の人は見つけてくれないので、要望は完全には実現されていないんだけど。それでも「htpasswdと.htaccessを勉強しない薄い人でも、アクセス認証した場で発言できる」というSNSシステムは画期的だと感じた。
んでmixiの歴史は省略してだ。結論まで飛ばすけど。
オレがミクシィがWeb2.0企業として提供してほしいのは、マイミク情報およびmixi認証APIなんだよね。
「blogのこの記事はマイミクのマイミクまで読める」とか「blogにコメントできるのはmixi会員のみ」とか「この掲示板ページはmixiの○○コミュ加入者だけ読める」みたいな使い方。
技術方面ではOpenIDとかFOAFみたいな公開・連携のシステムが有ったりするけど、なんだかmixiのWeb1.0の囲い込みにすっかりやられてしまって盛り上がらず面白くない。
例えばオレはOpenIDでいうと
ここギコ!: OpenIDで個人サイト同士が繋がるSNS - Social_Networking_Unlimited_
を読んで、ここギコ!の大塚さんをすばらしく面白い発想をする人だと評価していたりする。(たまに劣等感で説得力を欠くような記述をしているときにおせっかいツッコミいれるのは、そういういきさつで大塚さんを尊敬して興味を持っているからだ)
そんな訳で、ライスワークとして株価を上げるための笠原社長のWeb1.0活動を否定することは筋違いなので、それについては特に感想はないんだけど。「技術語としてのWeb2.0」の名前空間を、「株価を上げるためのWeb2.0バズワード」でバッティングさせて居る評論家や界隈の人については「それはバズワードのほうですか? 技術語のほうですか?」と技術馬鹿ツッコミを続けると思う。
Web2.0という言葉に含まれる「流行っていて注目されている」「よく考えられていて新しい発想」というのは直交概念で、両立するものだと思う。ただ、前者しか無いモノにハクを付けるために、後者の意味をほのめかして「Web2.0」というレッテルを利用する手口については、ちょっとどうかなぁと思っている。
そしてバズワード使いが「そりゃよく調べずに勘違いする人たちの方が悪いんだよ」「都合の悪い事は自分から言わなくても良いんだよ」という戦略であることも仕方が無いかなぁと諦めている。
もっと(オレが)住みやすくなるためには「よく調べずにWeb2.0を勘違いする人たち」に、情報を与えて判断を促すことぐらいしか出来ないから、それを淡々と続けよう。
2006年09月21日(木) [長年日記]
[mixi][Web2.0][neta] mixiのシステムのうち「マイミク」をWeb2.0として再利用したいが、Web1.0らしく囲い込みされちゃってFOAFやOpenIDと融合する気配は無いだろうなぁ
Permalink: http://www.otsune.com/diary/2006/09/21/3.html#200609213
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