asahi.com:消えるTVアニメのセル画 残るは「サザエさん」だけ - 文化・芸能_
から。
太陽色彩で塗って撮影台でフィルムに焼き付けるのと、RGBのデジタルデータからビデオレコーダーでデジベテープに録画するのでは、発色原理が違うから使える色域も違うってのが見栄えが違う原因。
フィルムもベーカムテープにして編集室経由で放送局に納品するから、みんなが見ているテレビの信号としては変わらない。だからセルの絵の具とデジタルの色のRGB値を比較してウンヌン言うのはほとんど意味のない行為だ。(このへんは2000年あたりに仕事としてさんざん追求したなぁ)
「デジタル工程になったら色が変わった」というのは、実は言葉が省略されている。
それは「デジタル工程になったら(今までの太陽色彩で仕上げとして絵の具を塗ればすぐに欲しい色が分かったのと違って、パソコンのモニタで見える)色が変わった」ということ。お茶の間で視聴者が見る色を、色彩設計さんのパソコンで再現するのはやたらと金銭や手間のコストがかかって難しかったので、色がズレたまま決めてしまう事が有った。
イマジカがギャレットというフィルムとデジタルの色合わせをするシステムを作ったりしたのも、そういうズレを無くすように努力したから。
この10年のアニメデジタル工程の進化で、やっと狙い通りの色が決められるようになった。
だから「セルとデジタルでは色が違う」というのは、あえて設計さんが違う色にしているのか、デジタル工程の技術力がおかしくて変な色になっているのかでだいぶ意味が違う。(アナログセルの方が物理的な絵の具という基準がはっきりしているのと、長年の蓄積が有ってズレにくいという現実は有ったけど、それはもう昔の話だよなぁ)
2007年08月29日(水) [長年日記]
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